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うめももね

Author:うめももね
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うたの☆プリンスさまっ♪Debut 聖川真斗(CV.鈴村健一)

スパーク無料配布本、なくなりましたので公開します。

タイトル 「タイムトリップハロウィン」
小説/A5/コピー/P12/全年齢
◇内容◇
「トリック・オア・トリート!」
早乙女学園のハロウィン祭。
二人の前になぜか子供時代のレンマサがやってきて……? 
どたばたパラレルほわラブストーリー。




ピクシブでも読めます。
ブログで読む方は、続きを読むからどうぞ↓





クリックで大きなサイズになります(・△・)ゞ

hyoshi_1023_half.jpg




Cover Illustration:甲羅まる さま
novel:うめももね



タイトル:タイムトリップハロウィン

「トリック・オア・トリート!」
 早乙女学園の教室にて、それは突然聖川真斗の元にやってきた。
 十月三十一日はハロウィン。
 ハロウィンとは、ヨーロッパを起源とする民族行事だ。
 もともとは収穫と魔よけにまつわるお祭りだったが、現在ではすっかり仮装行事と化している。
 それらを意識してか、学園内にもジャック・オー・ランタンがあちこちに飾ってあり、クラスメイトと「学園長先生はお祭り好きだから」と話したばかりだ。
 だから、学内に仮装した人間が溢れているのは、ハロウィンである以上、納得の事実だ。
 まあ、それはいい。それはいいとする。百歩くらい、いくらでも譲ろう。
 しかし問題はそこではない。

 ――現在真斗の腹の上(※正確には勢い余って押し倒された)には、神宮寺レンがいた。

 ……ただし、推定年齢十一歳程度の。

「お菓子をくれなきゃ、悪戯するぞ」
 にっこり笑って告げる、綺麗なライトブルーの瞳に、明るい金の髪。幼い真斗がかつて慕っていた、その姿で。
「…………」
 言葉もなく、ただ驚いて脳内で事実を確認していると、幼いレンが緩く首を傾げて、真斗の顔を覗き込んだ。
 ぱちぱち、と長い睫毛が音を立てそうなほど幼い青い瞳が何度も瞬き、思案するように眇められる。
「……やっぱり、お菓子はいらないから、キス、してもいい?」


*   *   *


 神宮寺レンがレコーディングルームのドアを開けて廊下を出ると、不意に足に何かぶつかった。
 そこには見慣れた髪色のちいさな頭……。
おや? と疑問に思って腰を屈めて顔を覗き込むと、白い整った貌、大きな深青色の瞳、さらさらの髪。
「……なんで?」
いくらかの違いはあれど、それはレンの同室の相手。――聖川真斗……、の幼い頃に間違いなかった。

「と、と、トリック・オア……、とりーと?」
 不意に足元のちいさい頭が問いかけた。
 それはハロウィンでお菓子をもらうための魔法の言葉。
「おっ、お菓子を、くれないと……」
 どもりながら告げる言葉に、レンは口端を笑ませて、視線の高さを同じくするために膝を折る。
「おにーさん、可愛い子の悪戯なら大歓迎なんだけど?」
 幼い真斗の言葉を奪い、目線を合わせて首を傾げるようにしてレンがくすりと笑う。
 すると小さい真斗の綺麗な瞳が、ぱちくりと大きく見開かれた。
 その表情を言葉にするなら「想定外」ということだろう。
 そんな真斗の愛くるしい様子に、レンの唇から思わず苦笑が零れ落ちた。
「こりゃまた、犯罪だ」


*   *   *


 このまま幼子を残しておくわけには行かないと、ちいさい真斗を抱きかかえたレンが、寮の部屋まで連れて帰った時。
 ちょうど廊下の向こう側から、やっぱりちいさい金色の頭にぐいぐいと手を引かれた真斗がやってきたところだった。
「じっ、神宮寺」
 真斗はレンの腕の中にいるちいさい真斗に視線を向けて、ぴたりと動きを止めてしまう。
 一方レンは、真斗の手を引く幼い頃の自らの姿に、予想通りと肩を竦めた。
「やっぱりね。そっちにもいたか」
「何? やっぱりとはどういうことだ、これは貴様の仕業か!?」
 レンの言葉を聞きとがめた真斗が、責めるように問いかける。
 しかしそんな真斗の言葉も柳に風のように受け流しレンが息を吐いた。
「オレにこんなことできるわけがないだろ? 今日はハロウィンだからね、ボスがなんかしたんだろうさ」
 なぁ、まさと、と幼い容姿の自分に馴れ馴れしく語りかけるレンの様子に、真斗は口を噤んでしまう。
 確かに、学園長のシャイニング早乙女は、そんなことができても可笑しくないといえば言えるが。
「そ、その腕の子供を降ろせ。お前に子供時代の俺が抱えられている姿など……っ」
 レンの腕の中にいる子真斗に視線を止めて、真斗がそう言い寄った。
「見たくない? でもなぁ、この可愛い子が、オレに悪戯して欲しいって言うからさ」
 ね、とちいさい真斗にウィンクすると、腕の中で大人しくしていた子供がとたんに慌てて、じたばたと暴れだす。
「言って、な……」
 ぴるぴると怯える様子は、可愛いことこの上ない。
「貴様、そんないたいけな子供に不埒な!」
 思わず声を荒げる真斗に、レンは可笑しそうに笑う。
「不埒なのはそっちの方だろ? 今も昔もフェロモン巻き散らかして」
 いい迷惑だぜ、とレンが肩を竦めた時に、真斗の隣にいた子レンがはっとしたように大きな声を出した。
「まさと!」
 そう言って、子レンはレンに駆け寄る。
 その声に、レンの腕の中の子供の真斗も暴れだし、大きく手を伸ばして、成長した二人の前で言い放った。
「おにいちゃん!」
 レンが静かに子真斗を下ろしてやると、たたたと駆け寄って子レンの手を取る。
「大丈夫だったか?」
「うん!」
「なにもされてない?」
 言葉に子真斗がこくこくと頷くと、子レンはほっと息を吐いた。
 その様子を腰に手を当てて眺めながら、大人のレンが「なにかしたら犯罪だよ」と呆れたように呟いている。
「……ぅ、ぐぅ」
 唯一、その状況に地味にヒットポイントを削られているのは大人の真斗だった。
 どうやら仲良く寄り添う子供達の姿をきちんと直視できないようだ。
「いいねえ、子供は素直で」
「…………」
 漫画ならニヤニヤという擬音がつきそうな笑顔で、レンが肩を竦める。
 確かに、あんな時期が二人にも間違いなくあったのだ。
「これは、悪夢だ」
 レンの言葉に、真斗はぷいっと顔を逸らす。
「あっちの真斗はいいなあ。こっちの真斗はいかんせん強情で……」
 困ったもんだ、とレンが告げるのに、真斗がきっと眉を吊り上げる。
「気安く名前で呼ぶな!」
「ハイハイ、ヒジリカワー」
 そんなレンの呼び方に真斗は黙って、しかし不満げに唇をほんの少しだけ尖らせたのだった。


*   *   *


「しかし、一体どうしてこのような……」
 大人の真斗は、子供二人とレンを寮の室内に引っ張り込むと、大きく息を吐いた。
 幼い二人は、真斗の顔を伺いながら部屋の和室部分へ靴を脱いで上がりこむ。
 もちろん、子レンが子真斗を誘導しながら、だ。
 その様子は仲良しというよりも仲睦まじく、見ている方がどうかと思ってしまう。
 繋いだ手は離さない。
 ちいさいレンはワンテンポ遅れて動く幼い真斗の様子を常に見ていた。
 すっかり畳の上に座り込み、子レンが子真斗をあちこちチェックしはじめる。
 ぺたぺたという音が聞こえそうな感じに無邪気に触れあい、子供の真斗は大人しく身を任せている。
 そんな姿は、正直大人の真斗には見るに耐えなかった。
 最近ではレンとの触れあいと言えば、夜の秘め事しか思いつかないからだ。
 視線のやり場に困って、目を逸らしていると不意に子レンの言葉が耳に入った。
「あ。まさと、ここ怪我してる」
「ほんと? どこ?」
「ここ。見せてみ」
 そう言いながら、子レンが子真斗の頬を指差した。
 すると子真斗は、子レンに頬を差し出して、きゅっと瞳を閉じた。
 そんな子真斗に子レンは舌を伸ばすとぺろりと舐めて、ちゅっと口付ける。
「消毒」
「ちょ、おまえたち、なにを……!?」
 一連の動作を眺めていた真斗が慌てたように声をかけると、子レンはなんでもないように振り返った。
「消毒と早く治るおまじない。だって、こいつドジでさ。あちこちよく転ぶんだよ」
 子真斗は、子レンの言葉に恥ずかしそうに瞳を伏せて、ちいさく頷いた。
「ああ、ほら。ここも……」
 だいぶ近いのに、子供の真斗は全幅の信頼を寄せて身を任せている。
 それどころか時折くすぐったそうに笑うだけだ。
「やだ、おにいちゃん、くすぐったい」
「……」
 微妙な心地になりながら、部屋の入り口で真斗が二人の様子を眺めていると、レンがすっと側に近づいてきた。
「なに? 羨ましいの?」
 しれっと聞くその言葉に、真斗はきっと睨み返した。
「羨ましくなど……!」
 ない、そういう前に、レンはちいさく息を吐く。
「そう? オレは羨ましいよ」
 素直にそう告げるレンに、真斗は毒気を抜かれたように見返した。
「……歳を取るってのは、面倒なもんだね」
 子供二人に優しいまなざしを向けつつも、息混じりに告げられたレンの言葉に、真斗は軽く瞳を伏せる。
 確かに、なにもわからなかった幼い頃には、もう戻れない。
 今では互いの立場も把握し、レンとの関係もだいぶ変わってしまった。
 そう思うと、真斗の胸がちいさく痛む。
「さて、と」
 すいっ、と真斗の横をすり抜け、レンが自スペースへと足を運ぶ。
「お、おい。神宮寺」
 普通にくつろぎに入るレンを見て、真斗は慌てて声をかけた。
「うん?」
 レンは首筋からネクタイを引っこ抜き、なんだと問い返した。
「貴様はこの子達をどうするつもりだ」
 畳の上でいちゃつく子供二人を指して、真斗が問う。
「どうもこうもほっとけばいいだろ」
 レンは、欠伸を噛み殺すこともなく、ベッドに腰を下ろして長い足を組んだ。
 まあ、妥当なところだ。何故なら、どこから来たのか。どこに帰るのか、まったくわからないのだ。
「そんな無責任なことができるか!」
 レンの言葉に真面目な真斗が、眉を吊り上げた。
 いつまでも寮の部屋に匿うわけにもいかない。
 だからと言って、そもそも世話焼き気質の真斗は何もしないでいることはできない。
 かくなる上は、じいに迎えに来てもらって……、と真斗が携帯電話を取り出したときだった。
「はっはっハ~っ! はっぴー、ハロウィーン!!」
 轟音と共に、ガシャーンとガラスが割れる音が響き、突然室内の電気が落ちた。
 窓の外には、ヘリのライトが見え、それに照らされていたのは……手に大きなカゴを持った学園長のシャイニング早乙女だった。
「ボス!?」
「学園長先生!?」
 とんでもない演出に驚いた声を上げて、真斗とレンが目を見開く。
「トリーック・オア・トッリート!」
 独特な口調と声音で、そう告げながらシャイニング早乙女は、手に持っていたカゴから、なにやら取り出して側にいたレンに手渡した。
「せっかくのハロウィンなのに、ミーには誰もお菓子をくれましぇーん。なので悪戯をしかけてみマシター!」
 楽しみマシタカー? はっはっハ~っと笑いながら、何事もなかったかのように、くるりと背を向け窓に向かう。
「壊れたものはー。後で、リューヤサーンがすべてナントカしてくれマース」
 それだけを言うと、早乙女は来たときと同じように唐突に、去っていった。


 そして早乙女退場の瞬間に、室内の電気がぱっと点灯する。
「なん、だったのだ……今のは」
 驚いたように瞬く真斗に、レンが肩を竦めて畳の上を指差した。
「やっぱりボスのサプライズだったみたいだぜ」
 差された指先を視線で追いかけると……先ほどまでそこにいた、幼い頃のレンと真斗が、忽然と、まさに煙のようにいなくなっていた。
「あ……」
 途端に狐につままれたような心地になる。
「あの子達が……、いない?」
「まあ、ボスならやりかねないな」
 今日は大々的にハロウィンをする、と明言もしていた。何をしたのかはわからないが、すべて折り込み済みのことなのだろう。
 やれやれとレンが大きく息を吐いた。
 早乙女から手渡された「なにか」は、は銀紙に包まれたチョコレートだった。
「トリック・オア・トリートと言っておきながら、自らお菓子を配るなんて、ボスらしいね」
「いや、神宮寺。問題はそこでは……」
 銀紙を剥がしながら、レンがぽいっと口の中にチョコレートを放り込む。
「チョコレートボンボンか。悪くない」
 口でもごもごと咀嚼しながら、ゆっくりとした足取りでレンが真斗に近づいてくる。
 もう一つのチョコレートの銀紙を剥くと、真斗の口元にそれを寄せた。
 ついうっかり、真斗も唇を薄く開いて、その菓子を口に含む。
 最初は甘くて、しかし噛み締めるとブランデーの芳香と苦味が染み出し交じり合う。
「……」
 その一粒が持つ甘さと苦味は、先ほどまで眺めていた、かつての自分たちと今の自分たちの関係に良く似ている。
「トリック・オア・トリート」
 レンが、悪戯っぽい笑みを浮かべて真斗にそう告げた。
『お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ』
「……あっ」
 その言葉に、真斗は反射的に自らの制服のポケットを探る……が、真斗が持っているはずもなかった。
 困った表情で見上げると、レンが優しく笑って真斗の顔を覗き込んだ。
「オレは、お菓子はいらないから、真斗が欲しい」
 レンの言葉に、真斗の胸が甘く痛む。
 いつもなら『戯言を』と一蹴する所だが。
 先ほどの子供たちに影響されたのか、どうかはわからない。
「…………、」
 真斗は、そんなレンの甘言に流されてもいいような気持ちになって、観念したように瞳を閉じた。


*   *   *


 ハロウィンは本来、収穫を祝い、魔除けを願うもの。
 かつての自分たちはあんなに自然に側にいたのに、時がたつにつれ、いつの間にか素直に幸せが収穫できなくなってしまった。
 意地という魔に棲み付かれてしまった。
 だけど、今夜くらいは、ハロウィンの力を借りて、意固地な自分たちに甘い魔法がかかればいい。

 口内に残るチョコレートとアルコールの匂いに酔いながら、真斗はただ甘いキスに身を任せた。

 ひょっとしたら、レンは昔からキスが好きだったのかもしれない。

 そんなことに気がついて、真斗はふとレンの一途さを愛しく思ったが、その気持ちは口にしない。
 せめて触れ合った肌から、この思いが伝わればいい。
 そう願って、静かにレンの広い背中に腕を伸ばした。

【了】





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