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うめももね

Author:うめももね
お久しぶりです……!
冬コミお疲れ様でした。2月のラブレ東京申し込みいたしました(・△・)ゞ
またしてもげんこー、頑張ります!!

それからリンク切れとかありましたら、拍手とかでいいので、お気軽にお知らせいただけたら嬉しいです!!
ぽかミスとか、やらかしますので!!!(><。)

PS:サイトの背景戻しました。そしたらやっぱり応援バナーハミました(・△・)ゞ

あ、Twitterだいぶ前にはじめてます。多忙に流されてあまり呟いていませんが、F/Rお気軽にどうぞノシ

意外とひたすら、しつこい感じで御曹司ズ萌えです。

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うたの☆プリンスさまっ♪Debut 聖川真斗(CV.鈴村健一)

お久しぶりで……orz
取り急ぎ! 夏コミの! 無配だった本を!!

UPしに来ました――――!!!(今更!?)

取り急いだところで、

夏なんて終わったよ……ごもっともです。
もう冬だよ!……ごもっともです
ちょっと遅いんじゃない?……ごもっともです。
旬が大事だよ!……ごもっともです……orz

と、いうわけで(何)
夏の本で今更感パないのですが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです(ジャンピング土下座)



タイトル 「軍神、アイス切り、夏の陣 ~虎の巻~」
無料配布本/A5/12P/全年齢/(安定の)御曹司×跡取り

ロゴ

※↑のイラストをクリックすると本文に飛びます。
※ピクシブで読む方はこちらからどぞぅ!

■諸注意■
・C84で配布終了した無配本です。
・一応なんとなく続いていた、エロ小話の時系列の二人です。
・時間軸的に、メトロ→先輩→クローゼット→バックダンス→この無配本→再録書下し「10years After」という流れです。
・エロはありません。
・エロはありません(大事なことなので2回ry)
・ここまでなんとなーくゆるく続いているシリーズを読んでくださって、本当にありがとうございました。


そして、最近は更新も滞りがちだったのに、拍手くださる方、ありがとうございました!
また、いつも更新するとぽちぽちして行ってくださる方もありがとうございます!

ぽちりとしていただけると、よし! 次もがんばっちゃうぞ!!という気持ちになります。
本当にありがとうございます。
もしまた気に入っていただけたら、ぽちぽちしていただければ嬉しいです^^
37753932.jpg


↑クリックすると大きなサイズになります。

Cover Illustration:甲羅まる さま
novel:うめももね



・そもそもこの川中島の話はうめももがツイッターで、

「来年か再来年か、数年先の大河ドラマが「天と地と」原作で、主演上杉謙信を聖川真斗、武田信玄を神宮寺レンが演じるというニュースを見て、N○Kわかってる!GJ!!と狂喜乱舞した所で目が覚めた、なう。本気で惜しいと思っ。・゚・(ノД`)・゚・。」

と呟いたら、お友達から

「お互いに塩を送りまくっちゃったり、人知れぬ愛に殉ずる毘沙門天の化身が一生童貞を貫こうとする一方で、虎の人はどっさり愛人こさえてすれ違いまくるレンマサ大河、愛の川中島本を期待します(`・ω・´) 」

というお返事をいただいたことに端を発しています。(笑)

なんか、月日が経過するほど、好きだ! レンマサ!!!



【タイトル】軍神、アイス切り、夏の陣 ~虎の巻~




 突き抜けるほどの青い、夏の空――。

 白く見事な入道雲が広がっている。その青と白とのコントラストが美しい。

 ここは関東近郊の山間にある撮影所。
 よく時代物のドラマロケ地で使われるところだ。
 覆うものがない炎天下の中、かろうじて広げられた簡易テントの中でレンと真斗が休んでいた。


 二人の格好は、鎧直垂に袴、そして足袋という姿だ。
 鎧兜こそつけていないが、これに鎧を着ければすぐに戦に出陣できる。
 そう、昨冬二人はなんと国営的な某局の年間を使用して放送される大河ドラマの主役に抜擢されたのだ。
 その作品は上杉謙信と武田信玄のライバル関係に焦点をあてた大作だ。
 配役は真斗が上杉謙信、レンが武田信玄だった。


 レンはさほど歴史に興味がなく、正直ピンときていなかったが、配役を聞いた読書家のトキヤに「ぴったりですね」と言われたものだ。
 本日は、幾度目かの川中島の合戦シーンの撮影の準備中だ。
 謙信が、武田軍に単騎で突っ込んで、信玄と一騎打ちをするという有名なシーンであり、ドラマの見どころでもある。
 大事なシーンを前に、真斗は半ば瞑想状態に入っていた。
 そんな様子を横目に、レンは手にした棒アイスをぺろりと舐めた。
 最近は猛暑、猛暑と言われているが、本日もどうしようもないほど、暑い。溶けてもおかしくないほどだ。
「正気の沙汰じゃないよね」
 クレイジーだよ、とぼやくようにレンが呟くと、真斗の瞼がぴくりと震えて片目が開く。
「喋るな、精神が乱れる」
「そんなに気負ってもさあ、馬に伝わるよ」
 馬は賢くて敏感な生き物だ。乗り手の心を読んで、動く。
「協演のお前がそんなだから、バランスを取っているのだ」
 それくらいわかれ、と告げる真斗は真っ白に燃え尽きた某漫画の主人公のようなポーズで、再度瞑想に入った。
 二人の周りは、たくさんのスタッフが、右往左往してあれやこれやを確認している。
(ここも、ある意味戦場だよね)
 アイスをくわえて、ぐるりと周囲に視線を巡らせながら、レンがぼんやりと思う。
 すぐ横を見ると、真斗が涼しげな表情で瞳を閉じている。
 それでも近くで良く見てみると、流石に額に汗をかいていた。時折ほっそりした顎のラインを汗が伝う。
 そのアンバランスさは、どこか神々しく見えて、レンは口元を緩ませた。

(惚れ惚れしちゃうよ)

 ストイックな謙信役は真斗に良く合っている。
 きっと戦国時代に生まれていたら、真斗も謙信のような武将だったことだろう。
 撮影前の精神統一のせいで、身も心も軍神になりかけている真斗を見ながら、レンは自役の信玄に思いを馳せる。

(生涯かけて戦うライバルって、どうなんだろうね)

 好きで嫌いで、気になって、心惹かれて、落ちつかなくて、でも安心して、戦を交えるたびに心が昂ぶって、勝ちたくて、負かしたくもなくて、季節が巡るたびに当たり前のように戦をする。それはまるで、恋の応酬のようで――。

「……一瞬たりとも気が抜けないじゃないか」
 そこまで考えて、レンはやれやれとアイスの棒を口にする。
 唯一の本命と、そんなスリリングな駆け引きをしていたから、信玄はたくさん愛人を作ったんじゃなかろうか。
 そう思えば、この信玄と言う役も、レンに良く合っていた。
 謙信に比べると、感情の起伏がはっきりとしていて、欲しいものに手を伸ばし続けた、そんな所にたまらない共感を覚えてしまう。


 ミーン、ミーン、ミー……ジジジジジ――。


 セミが絶え間なく、鳴いている中、レンは再度クーラーボックスから、袋入りのアイスをもう一つ取り出した。
 棒を持って、薄い青色のそれをふりふりと手元で振る。
(いっそ、殺されたいとか思ったりしたんだろうな)

 認めた相手の手にかかって死ねるなんて、美しすぎて眩暈がする。

 レンだっていつも真斗の気高さに、何度も殺されては生き延びているのだ。
 本当はそんな辛いことはしたくなんかないけれど、切磋琢磨をやめてしまえば、相手は自らを見くびるし、見損なう。
 挙句、自分以外の他の相手と競い合われても、それはそれで嫌だ。
 結果的に、相手に食らいつき、脅かしていくしかない。
 けれど、そうするといつまでも心は囚われたままだ。


(ああ、芸事のなんて業の深いこと――)



「ねえ、聖川」
 暑さに沸いた頭で、静かにそう声をかけると、軍神はレンに目もくれず、なんだと返す。
「次のシーンで、いっそひと思いに殺っちゃってよ」
「馬鹿を言うな、史実は変えられん」
「そこは聖川のオレへの愛で一つ」
「それなら尚のこと断る」
 きっぱりと告げる真斗にレンが、フゥと息を吐き出した。
 そんなレンの心情を知ってか知らずか、真斗はようやくちらりと顔をむけ、強い瞳で静かに、でも確実に言い放った。
「俺は、絶対に。仕事ではお前を甘やかさないと、決めたのだ」
 その言葉に、レンは軽く目を瞬かせた。
「そりゃまた、なんで?」
 レンが問い返すと、真斗はゆるりと首を横に振る。
「理由は、言わん」
「まあ、そう言わず」
 レンが食いさがると、仕方のないという風で真斗がレンから視線を外す。
「…………。このドラマの脚本と、一緒だ」
「ああ、生涯競っていたいとか、そんなとこ?」
 続く真斗の答えは――無言だった。
 こうなってしまうと、これが真斗の肯定であることは、長い付き合いのレンにはよくわかる。

(酔狂だな)

「……お前ほどではない」
 レンの内心は、暑さのせいで口に出ていたらしく、それに真斗から答えが返る。
「…………」
 切磋琢磨する運命を、真斗も受け入れているという事実が嬉しいような複雑なような。
レンはゆらりと頭を揺らす。
「でもさ、一生、ここで二人争ったって、天下は取れないんだよ。聖川」
「人生には、時に上洛するより大切なことがあるのだ」
 暑さのせいか、真斗の答えもだんだんとおかしなものになってきていた。
 眩暈が増した気がして、レンはアイスを軽く自らの額にあてる。
(――やれやれ)
 
 夏の暑さは人をむき出しにする。

 くらくらするのはきっと暑さのせいだけじゃないのだろう。
 別の立場で、同じことを思う。
 その上、相手は、自らの意地と胆力で絶対に折れたりしない。


 その芯の強さに、本当に、本当の意味で参ってしまう――。


「でも神宮寺。……お前は、……俺がそうすると決めたら、ついてくるだろう?」
 だからいいんだ、真っ直ぐな瞳で見つめて告げる真斗に、レンはぽかんと目を丸くする。
「…………」
 そして、真斗の言葉に眉根を寄せて半目で見返した。


(出たよ、この殿様気質)


 こうなった真斗は本当に気高くて、レンを捉えて離さなくて、本当にムカつくのだ。
 

(腹立たしいのはいつものことだけど。輪をかけているのはこの瞑想のせいだよね)


 大事なシーンを目前に控え、心頭滅却が必要なこの撮影所は暑すぎる。
 おかげで真斗が悟りかけてしまって非常に可愛げがない。
 妙に達観した振る舞いが面白くなくて、レンは悪戯心の赴くまま、真斗の汗ばんだ首筋に、袋のままのアイスを突っ込んだ。

「ひゃうわ!!?」

 真斗から、驚愕を含んだ悲鳴みたいな声が上がる。
 その様子にスタッフがなんだなんだ? と視線を止めるのに、レンはわざと知らん顔をした。
「もういいよ、ベッドの中では勝つし、今夜はある意味溶かすし」
「ななななな、? 何を言っている!!?」
「オレの川中島の話」
 暑さ以外で頬を赤くして、挙動不審になる真斗にレンは拗ねたように告げて、撮影衣装のまま頬杖をついた。
 今の一瞬で、現場は少しざわめいたけれど、またすぐに緊張感に変わり、本番の近さを告げている。


 早く戦いたい――。


 きっと、この後に至高の瞬間を真斗と二人で見ることになるのだ。


 けれど――。
(やだなあ、また芝居に真斗取られちゃうよ……)


 最近、俳優の仕事が多く舞い込む真斗は、レンよりも芸事に夢中なのではないかと思うことすらある。
 役に打ち込む真斗は気高くストイックで美しい。

(でも、世の中には俗なことも必要だしね)


 着いて来るのが当然と思って進んでいるのなら、自分は相手を神にしないように頑張らねばなるまい。
 しんどいし、正気の沙汰とは思えないが……。


「聞いているのか!? 神宮寺!」
「はいはい」

 
 一瞬の冷たさに、軍神から普通の聖川真斗に戻って小言を言うその姿を見てレンは笑う。


 暑いし、真斗は夢中だし、心底嫌だと思うのに、共演者の熱演のおかげか、自らの中にも芝居に対する踊る心が確実にあった。


 これは、きっといいドラマになる――。

 
 レンはそんなことを思いながら、テントから山の緑がきらめく現場に視線を向けた。


 暑さと喧騒に包まれたここは、まさに戦場。


 今、この時、この瞬間、刃をあわせ続けられる幸せ。


 こうして、二人で在れることが、何よりの幸福なのだ。



【了】
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