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うめももね

Author:うめももね
お久しぶりです……!
冬コミお疲れ様でした。2月のラブレ東京申し込みいたしました(・△・)ゞ
またしてもげんこー、頑張ります!!

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ぽかミスとか、やらかしますので!!!(><。)

PS:サイトの背景戻しました。そしたらやっぱり応援バナーハミました(・△・)ゞ

あ、Twitterだいぶ前にはじめてます。多忙に流されてあまり呟いていませんが、F/Rお気軽にどうぞノシ

意外とひたすら、しつこい感じで御曹司ズ萌えです。

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うたの☆プリンスさまっ♪Debut 聖川真斗(CV.鈴村健一)

すっかり週明けです。
どうして間に合わないかな……土日にorz
前回、書けたら書きたいなーって思っていた「春ちゃんに聞いてみました。」の続きです。
しょにょにー(何)
タイトルもそのまんま、

タイトル 「春ちゃんに聞いてみました。その弐」

春ちゃん出てきますけど、BLです。腐向けです。苦手な方は、回れ右してください(・△・)ゞ 
レンマサ前提の、御曹司と春ちゃんです。
御曹司が跡取りとの関係を、春ちゃんに【友達の話】として聞いてみた、という。
前回のお話と対になっています。なんとなく続いています。
構想的な問題で、ここまでで書きたいところが書けておらず、結果このお話「その参」もあることになりました。
御曹司×跡取りなのに片方ずつしか出てこなかったけど、次はちゃんと二人を書くよ!(何/しかも予定)
こちらも早いうちに書いて、こちらにUPできるように頑張ります(・△・)ゞ


いつも拍手してくださる方、ありがとうございます。
ぽちりとしていただけると、ああ。見ててくださる方いるんだなー、頑張ろうって思います^^
本当にありがとうございます。
もしまた気に入っていただけたら、拍手ぽちりとしていただければ嬉しいです^^


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タイトル:「春ちゃんに聞いてみました。その弐」



「で、子羊ちゃんはどう思う?」
 屋上のフェンスに寄りかかりながら、レンは春歌の顔を覗き込んだ。
「どう、って……」
 春歌は言葉を探しあぐねるように眉を下げた。
 そしてゆっくりと緩く首を傾げると、柔らかな風が春歌の髪をさらりと揺らして行く。

 レンには、実は本命の相手がいる。――相手は、同室の真斗だ。

 レンと真斗は幼馴染と言えなくもない関係だ。家の役に立つように、父に褒められるようにならなければ、神宮寺家で生きてゆくことはできないと思い込んでいた、幼いレンの心を救ったのは、真斗の言葉だったと言っても過言ではない。
 その頃から、恐らく真斗に惹かれていた。
 けれど、家同士のしがらみもある。言い出すことなどできず、レンは黙って幼い真斗へ背を向けた。
 そうしなければ、夢中で手を伸ばしてしまうだろうことは、わかっていたからだ。
 ところが、この春。
 長兄に言いつけられるようにしてやってきた早乙女学園には、聖川真斗がいた。
 しかもあろうことか寮も同室――。そこでレンの抑えていた気持ちが、再燃した。
 しかし真斗とはそれぞれの家での立場も違う。どうしたって真斗はレンの手に入りっこないのだ。
 ――それならば、身体だけでも……と、春以来。レンは真斗と本音を押し殺したセフレといえる関係を続けている。
 もちろんそこから気持ちを伝えたいなどと思っていない、むしろ嫌われればいいし、それが真斗のためだとも思っていた。
 それを【友人の話なんだけど】と前置きし、かいつまんで「好きな相手に嫌われたいとすればどうしたらいい?」春歌に尋ねたのだった。


 放課後の屋上は、陽が傾き始めて夕焼けの体を為し始めていた。
 その反対側からは、薄青い群青が忍び寄り始めている。
 こんなところで話すべきことでもないかもしれないが、レンが息抜きがてらサックスを吹いていたところ、その音色に誘われたように春歌がやってきたのだ。
 もちろん、こんな時間の屋上には、レンの他に誰もいない。おのずと春歌と二人きりだ。
 うっかり真斗のことを考えながら、気持ちの赴くままに吹いていたからかもしれない。『綺麗な音色なのに、寂しそうな気持ちになるのはどうしてでしょう?』という春歌の言葉に、ついレンから問いかけて、冒頭に至る。



*   *   *



「神宮寺さんの、お友達のこと、なんですよね?」
 春歌が確認するように問いかける。レンは「そうだよ」と頷きながら、サックスからマウスピース部分を外す。そしてネックストラップから楽器を外すと、そっとケースに仕舞いこんだ。
「あの、どうして好きな方に、嫌われたいんでしょうか?」
 春歌らしいまっすぐな問いかけだ。レンは、緩く笑いながら髪を揺らして、楽器ケースの蓋を閉めた。
「さあ? 好きだからいじめたい、っていうのと似てるんじゃない?」
 あくまでも他人事――。
 あくまでも他人事として、自らの心の内を告げる。実際に、自らが好きな相手にしていることは、それに近い。
「神宮寺さんの、お友達って……お若い方なんですか?」
 ぱちぱちと瞬いて、春歌がそう問いかける。それに対して、レンは曖昧に言葉を濁し、逆に「どうして?」と問えば、おかしそうに春歌が笑った。
「だって、そんな。昨今小学生だって好きな方にそんなアピール、しないと思うんですよ」 
 好きな子をいじめる、だなんて。と春歌がちいさく笑う。レンは思わずバツが悪そうに視線を泳がせた。
「子羊ちゃん、そんなに笑わなくても……」
 もうレンは苦笑を浮かべるしかない。友人の話としているが、レンからすれば身に思い当たることがありすぎるのだ。春歌は、ごめんなさいと慌てたように手のひらで唇を覆った。
 ひとしきりの後、春歌はでも、とレンをまっすぐに見つめて告げる。
「状況はわからないので、私が言えることではないかもしれませんが……神宮寺さんのお友達さんは、好きな方と、きちんと向き合ったらいいと思います」
 頭上では忍び寄る藍色がだいぶ色を増している。春歌の瞳は、空に瞬く星と同じように煌いて見えた。
「子羊ちゃん……」
 レンは春歌の思いもかけない言葉に、軽く瞳を見開いてみせる。
 そんなレンに気付きもせずに、春歌は一生懸命に彼女の言葉をつむいでいた。
「……好きなのに、嫌われるようにする、ってすごく辛いことだと思うんです。そしてそれはお友達さんの好きな方も、どうしてだろうって思っているんじゃないかと思うんです」
 そこまで告げて、春歌は瞳を軽く伏せて、ちいさく苦い笑みを浮かべる。
「現在の状況が苦しくても、その状況から逃げるだけじゃなくて。お友達さんと、好きな方がきちんと向き合えば、お互いに納得できる最善の道が見えてくる、んじゃないでしょうか」
「逃げてる、ねぇ」
 春歌の言葉に、レンが思わず呟いた。当たらずとも遠からず、と言ったところだ。
 現在のレンの状況は、その言葉に思い当たるところが多い。
「あ、あの。そういうつもりじゃ……!」
 咎められたと思ったのか春歌は慌てたように告げるのに、レンはくすりと笑った。
「いや、さすがのオレにもその発想はなかったんでね」
 よいしょ、と楽器ケースを持ち上げながらレンが告げた。
 意外と女性は鋭いところを突いて来る。
「いろいろ参考になったよ。ありがとう、子羊ちゃん」
 これ以上、この場にいたら何を言い出してしまうかわからない。
「友達に、そう言っておくね」
 できるだけ爽やかにレンが言うと、春歌は曖昧に笑ってもう一度少しだけ眉を下げた。
「音楽みたいに……言葉にしなくてもそういう気持ちがちゃんと伝わったら、いいんですけどね」
 含みのある春歌の言葉に、レンの唇が緩く解けてゆく。
 音楽に気持ちを込めても、レンの気持ちは伝わることはないだろう。
 そう思うものの、その言葉には救いがあるような気がしたのだ。
「……そうだね」
 それならいいのに、と唇の中でだけ呟くと、レンは苦い気持ちで軽く瞳を伏せた。
「えと、えっと……」
 考えるようなレンの様子に、春歌は慌てて唇を開こうとするも、気の利いた言葉が出てこないのか、困ったように眉を寄せている。
 そんな春歌の様子に気付いたレンは、軽く天を仰いで、それから明るい口調で告げた。
「さあ、帰ろうか」
 片手にはサックスのケース。
 そして空いたもう片手で、レンは春歌のちいさな手を掴んだ。
 はわっ、と春歌が弾かれたように顔を上げる。
 そんな彼女にレンが悪戯っぽく微笑んだ。
「あ、あの……っ、神宮寺さん、て、手……っ」
「もう外はだいぶ暗いからね、エスコートエスコート」
 ぱちんとウィンクをして、慌てた声もまったく気にせず、レンは春歌の手を取りゆっくりとした歩調で歩き出す。
「神宮寺さぁん……」
 弱りきった春歌の声を聞きながら、温かい手を引いて歩いてゆく。

 
 確かにそうだ――。音楽みたいに口にしなくても想いが伝わればいい……。


 夕暮れだった空はもう、群青から藍色に変わりつつある。
 夜の帳が降りた屋上に、さらりと夜の風が吹いていった。
 ――先ほどのサックスの音色は、風に乗ってどこまで飛んだだろうか。


 願わくば想い人に届いていればいいと願いながらレンは自らの手の中にあるちいさな温もりから、勇気をもらうように僅かに握り締めた。

【了】




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